Saidi(サイーディー)サイーディーはエジプトのナイル川上流地域を発祥とする民族舞踊です。元々は男性が勇ましく踊るものでしたが、それを真似て女性のベリーダンサーが踊ったそうです。男性の踊りだったことから、力強いステップで大地を踏みしめるように踊るのが特徴です。
「サイーディー」という言葉は、ダンスやステップ、サイーディドレス、またリズムを指すこともあります。 サイーディーの衣装 体に身体にぴったりと沿ったサイーディードレスと呼ばれるドレスに、頭と腰にスカーフを巻き、アサヤと呼ばれるステッキを持って踊ります。 なお、サイーディードレスとバラディードレスは、本来違いがあるようですが、近年はどちらにも対応できるようにデザインされたドレスも多くあります。 ▲スタンダードなタイプのサイーディー衣装
▲アサヤ(ステッキ)を持って踊るのが一般的 Khaligi(ハリージ)ハリージはペルシャ湾岸沿い(UAE周辺、サウジアラビア)の民族舞踊です。主に結婚式などのお祝い事などで踊られる喜びの踊りで、髪の毛を大きく八の字に振り回す振りが特徴です。
ハリージの衣装 頭からすっぽりとかぶるゆったりとしたドレスで、体のラインを隠します。衣装には豪華な刺繍が施されていることが多く、それを見せるようにドレスをつまんで踊ったり、ドレスで口元を隠して踊ったりすることもあります。 ▲写真のように、大きな袖を頭に被って登場したりすることも。 袖の大きさによってできない振りがあるので、衣装を購入する時にはご注意くださいね。 Muwashahat(モアシャハット)モアシャハットは、アンダルシアンともいわれているアラブ・北アフリカの民族舞踊です。
優雅でしなやかな動きが特徴的で、宮廷舞踊として親しまれてきましたが、エジプトのマフムード・レダ民族舞踊団をはじめ、多くの舞踊団が披露していたことからフォークロアのカテゴリーに分類されています。サマーイと呼ばれる拍子のリズムに合わせ優雅に踊られます。 モアシャハットの衣装 宮廷をイメージさせる衣装で、基本的に帽子の中に全部髪を入れます。髪をまとめて、帽子に付いている布を使って髪を覆い、お団子にすることもあります。 ▲バレエのポージングのような振り付けも Eskandarani(エスカンダラーニ)エスカンダラーニはアレキサンドリア地方、港町の町娘の踊りをマフムード・レダ民族舞踊団がステージ用に創作したと言われています。
アレキサンドリアンスタイルの音楽は軽くて明るくて、演劇チックな掛け合いも面白いです。 エスカンダラーニの衣装 衣装は膝丈のミニスカートにヒールを履き、ポンポンのついたスカーフを頭に巻くのがエスカンダラーニスタイル。ミラーヤと呼ばれる大きな布をコートのように纏ったり、広げたりして踊ります。 Hagalla(ハッガーラ)ハッガーラはベドウィンと呼ばれる遊牧民の求愛の踊りです。本来は女性一人が男性グループ達の手拍子に合わせて踊り、プロポーズをしてくる男性の中から一人を選ぶという風習からきた踊りだそうです。
現在見られる群舞のハッガーラですが、こちらもマフムード・レダ民族舞踊団がステージ用に創作したと言われています。 ハッガーラのステップは力強い足踏みや、アグレッシブな腰の動きが特徴的。ベタ足で床を踏みつける感じです。 ハッガーラの衣装 衣装はワンピースの上にスカート(エプロン)を重ね、髪型は三つ編みにしてスカーフを巻くスタイルです。 ▲bachataでは毛糸で作った三つ編みも衣装とセットでお届け♪ Iraqi(イラーキ)イラーキはイラクのジプシーであるカウリーヤの踊りです。カウリーヤの女性は一家の大黒柱として、ダンサーや歌手として生計をたててきました。イラーキの踊りにはハリージと共通するステップがいくつかありますが、ジプシーは常に移動しなから文化を取り入れてきたので、その理由もわかります。
ダイナミックに髪を振るパフォーマンスは、ベリーダンサーの間で人気急上昇なんだとか。 イラーキの衣装 最近ではイブニングドレスで踊るスタイルが主流ですが、カウリーヤはイラクの伝統衣装で踊ることが多く、このドレススタイルは、カウリーヤの踊りを見たロシア人ダンサーがドレスで踊ったことから広まったとされています。 ▲群舞では全員色違いで踊ることが多いです Nubian(ヌビアン)ヌビアンは南部アスワンあたりからスーダンにかけての地域ヌビア人の踊りです。アラブとアフリカのちょうど境界のあたりにあるヌビアは中東とアフリカの間を行く独自の文化を持っています。
ヌビアンは男女列になって踊る、とにかく陽気で明るい踊りです。 ヌビアンの衣装 衣装ですが、女性は体をすっぽりと覆うワンピースに、頭にはスカーフを巻きます。とてもカラフルな衣装が多く、曲や踊り同様に目でも華やかさを楽しめます。 |